「ピリン系アレルギー」は問診票でよく見られるキーワードです。
でもピリン系とはなんでしょう？
今回はピリン系解熱鎮痛剤についてお話します。
解熱鎮痛剤（NSAIDs;エヌセイズ;非ステロイド性抗炎症薬）はピリン系と非ピリン系に分けられますが、現在使われているピリン系薬剤はごく少数です。
医療機関で処方されるピリン系薬剤はスルピリン、メチロン、SG顆粒、クリアミンなどに限られます。ちなみに、紛らわしいのですが、アスピリンはピリン系ではありません！
市販薬に使用されているのはイソプロピルアンチピリンという成分に限られます。パッケージに記載されている有効成分をよく確認し、分からない場合は薬剤師に確認したうえで購入してください。
ピリン系薬剤にアレルギーがあるからといって、全ての解熱鎮痛剤を生涯内服しないで過ごすのは大変です。具体的にどの薬剤にアレルギーがあったか、お薬手帳に記載しておきましょう。
薬の副作用を過度に恐れず、適切に利用していけると良いですね！