メノポハンドとは
メノポハンドとは、「メノポーズ(menopause:更年期・閉経)」と「ハンド(hand:手)」を組み合わせた造語で、日本手外科学会が提唱した概念です。

更年期前後の女性にみられる、手や指の痛み、こわばり、しびれ、腫れぼったさ、動かしにくさなどの症状を総称した呼び方であり、一つの病名ではありません。
メノポハンドに含まれる症状や病気
メノポハンドは、更年期前後にみられる手指の症状全体を指す概念です。
その中には、ばね指、ドケルバン病、手根管症候群、ヘバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症など、具体的な病名がつくものも含まれます。
一方で、検査をしても明らかな病気が見つからず、更年期に伴う手指のむくみやこわばりが症状の原因と考えられる場合もあります。
なぜ更年期に手の症状が出るのか
更年期には、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく変化します。エストロゲンは骨や関節だけでなく、腱、滑膜、靱帯など、手指を支える軟部組織にも関係していると考えられています。
そのため、更年期には手指の軟部組織がむくみやすくなり、朝のこわばり、腫れぼったさ、握りにくさ、痛みなどの症状が現れることがあります。
また、こうした変化をきっかけに、ばね指や手根管症候群などが発症しやすくなることも知られています。
よくみられる症状
朝起きたときに指がこわばる、手が腫れぼったい、指輪がきつく感じる、握りにくい、指を曲げ伸ばしすると痛い、指が引っかかる、親指のつけ根が痛い、指先の関節が腫れる、手がしびれる、物を落としやすい、といった症状がみられます。
「更年期だから仕方ない」で済ませないことが大切です
メノポハンドは、更年期前後にみられる手の症状を総称した言葉ですが、その中には治療が必要な病気が含まれることがあります。
ばね指、ドケルバン病、手根管症候群、変形性関節症、関節リウマチなどが原因となっている場合は、それぞれの病気に応じた治療が必要です。
一方で、明らかな病気が見つからず、更年期に伴う手指のむくみやこわばりが主な原因と考えられる場合もあります。
そのため、「更年期だから仕方ない」と考えるのではなく、まずは原因を見極めることが大切です。
治療について
治療は、症状の原因や程度に応じて組み合わせて行います。
メノポハンドでは、手の使い方を工夫すること、マッサージやストレッチなどのセルフケアを続けることが大切です。
ばね指、ドケルバン病、手根管症候群、変形性関節症など、具体的な病気がある場合には、それぞれの状態に合わせて治療を行います。装具、リハビリテーション、内服薬、湿布、注射などで症状の改善を目指します。
症状が強い場合や、これらの治療で改善しない場合には、手術を検討することもあります。
明らかな病気が見つからない場合でも、更年期に伴う手指のむくみやこわばりに対して、セルフケアや生活上の工夫を行いながら、症状の改善を目指します。
当院での対応
当院では、手の症状を単に「メノポハンド」として片付けることはありません。
まず、ばね指、手根管症候群、変形性関節症、関節リウマチなどの病気がないかを確認し、原因に応じた治療を行います。
そのうえで、明らかな病気が見つからない場合には、更年期に伴う手指のむくみやこわばりが関係している可能性を考え、マッサージやストレッチ、生活指導などを含めた治療をご提案します。
当院では、ばね指、ドケルバン病、手根管症候群などに対する日帰り手術も行っています。
手や指の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
