MRIの報告書にModic(モディック)変性と記載されることがあります。
Modik変性について
偉そうにお話していますが、今回も良い解説サイトを見つけましたので、詳しくはこちらを御覧ください。
https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/606
さて、椎間板は①髄核というゲルのような組織と②線維輪という線維軟骨(スジっぽい軟骨)からできていますが、その上下の骨(椎体)の間には軟骨終板という硝子軟骨(きれいな軟骨)があります。この軟骨終板は関節軟骨に相当する大切な存在で、椎間板に血流や栄養をもたらしています。
http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1176.pdfより画像引用
この軟骨終板が痛むと、Modic type I(終板周囲の骨髄浮腫:急性期)、type II(脂肪変性)、type III(骨硬化:慢性期)という感じで進行します。
モディック変性は化膿性脊椎炎や脊椎圧迫骨折と鑑別が難しい場合があります。
原因は明らかでなく、テトラサイクリン系抗菌薬が有効とする報告もありますが、日常生活の姿勢や動作を注意して、必要に応じて鎮痛剤を内服するのが妥当な治療法です。