コラム

ミューカスシスト(手指粘液嚢腫)

ミューカスシスト(手指粘液嚢腫)とは?

ミューカスシストは、ヘバーデン結節と呼ばれる指の第1関節(DIP関節)の変形性関節症が原因となり、その関節包が一部破れて、ゼリー(粘液)が入った袋(嚢腫)を生じる病気です。

見た目が気になる方もいますし、当たると痛むという問題もありますが、嚢腫がある部分の皮膚が薄くなるため、ぶつけると簡単に破けてしまい難治性の化膿性関節炎をおこす危険性があります。

従来は、①嚢腫に直接針を差してつぶしたり、繰り返す場合は②嚢腫を切除して皮膚欠損部に皮弁形成術を行う手術が一般的でした。

近年では、③嚢腫の近くの皮膚から針を差して嚢腫と関節包に穴を開通することで治す方法や、④嚢腫は切除せずに関節包と骨棘を切除する手術が報告されています。こちらの治療法を当院でも積極的に行っています。


【参考文献】
ヘバーデン結節に合併する粘液嚢腫に対する経皮的交通孔作成術
谷脇 祥通(三和会国吉病院 整形外科)ほか
日本手外科学会雑誌(2185-4092)34巻2号 Page14-16(2017.11)

指粘液嚢腫の手術法についての一考察
沢辺 一馬(大津赤十字病院 形成外科)ほか
日本手外科学会雑誌(2185-4092)27巻4号 Page425-429(2011.01)