世の中にはさまざまな「しびれ」があります。
触ってもいないのにいつもと違う感覚が生じることを「異常感覚」といい、触ったり叩いたりするといつもと感覚が違うことを「錯感覚」といいます。
また、錯感覚のなかで、感覚が増強するものとして、与えられた刺激を強く感じてしまう「感覚過敏」、痛みを起こさないような軽い刺激を強い痛みと感じてしまう「異痛症(アロディニア)」があります。感覚が低下するものとして、与えられた刺激を鈍く感じる「感覚鈍麻」、触っても何も感じない「感覚消失」があります。
しびれは何種類かに分類されています。ピリピリ感、ジンジン感、圧迫感、チクチク感、灼熱痛などがあり、それぞれ違う感覚器や神経線維が関係しています。
しびれは次のような言葉で表現されます。
ピリピリ、ジンジン、チクチク、ヒリヒリ、ビリビリ、ムズムズ、ジーン、押されているような感じ、うずく、皮一枚で隔てられているような感じ、冷たい感じ、火照った感じ、焼けつくような感じ、水が流れるような感じ、重い感じ、鈍い感じ、麻酔をかけられたような感じ、つっている感じ、刺されるような感じ
どれも正解ですから、感じたことを医師や看護師にお伝え下さい。
しびれの治療は原因をみつけて治すのが原則ですが、プレガバリン、ミロガバリン、ガバペンチン、三環系抗うつ薬、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬などの薬が使われます。