コラム

手の腱鞘炎

手首(手関節)には20本以上の腱が通っています。
腱には要所要所にプーリー(滑車)と呼ばれるトンネル構造があり、靭帯性腱鞘と呼ばれています。

腱に力をいれて動かしすぎると腱とトンネルと間で摩擦が生じてお互いに腫れてしまい通りが悪くなってしまいます。この状態を腱鞘炎と言います。

手の腱鞘炎には次のようなものがあります。

腱鞘炎の治療は、1に安静、2にステロイド注射、3に手術です。
腱がこすれるような動作を避けることが大切です。ステロイド注射は腱や腱鞘の腫れを抑えてすべりを良くします。

手術ではトンネル(靭帯性腱鞘)を広げます。

生活の癖は自分では分かりづらいものです。良くない動きを診察やリハビリで習いましょう。装具を使って矯正するのもよい方法です。